ほしの ふうた
晴れときどきぬれねずみ
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作品の方向性が明確になってきた2冊目。『晴れときどきぬれねずみ』『Cat or Dog』『人形館』がとてもステキです。 |
★4に近い★3の上。
著者の2冊目。
仲良し少女二人と俄雨とびしょ濡れのライトポエム『晴れときどきぬれねずみ』。
1冊目『秘蜜のささやき』収録作品の完結編『夏休み 終章』。
ビアノ教師と迷い猫と首輪と少女の物語『Cat or Dog』。
猫の眼と誘われる少女と不思議館の少女による闇童話『人形館』。
運動会のヒロインに対する大人たちの妄想劇『運動会のアイドルくるみちゃん』。
少年と、友達のお姉さんとの成り行き系『雨音時間』。
幼馴染み同士のコミカルラブエロ『オルスバン』。
姉弟による、特濃お風呂屋さん体験記『おふろやさんに行こう』。
ヘンテコ世界に迷い込んだ少女二人の冒険記『ようこそキノコの森へ』。
少しずつですが著者の作品に対する方向性が明確になってゆく時代の作品集です。
てらいの全く無いライト系のポエム・残酷さや社会の汚さををファンタジーという名のオブラートで封じ込めた童話・コミカルで明るいエロ心優先の四方山話、といった現在でも著者が得意とするスタイルに分類できる作風が誕生しつつある作品集です。
絵柄の完成度が劣るのもありますが、物語の感動を引き出せるレベルの魅力はすでに備わっていました。
『晴れときどきぬれねずみ』『Cat or Dog』『人形館』は、物語としてなら既に完成の域にあります。
『おふろやさんに行こう』『オルスバン』と、まだ絵柄が稚拙ながら『ようこそキノコの森へ』の3編も、コミカルなテイストが個人的に大好きな作品です。
最近の作品集と比較してしまえばどうしてもアラが目立ちますが、著者のテイストが好みなら遡る価値のある一冊です。

