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ミステリ+スカで味付けした青春群像的エロドラマとしての傑作。2巻にはホモ描写もあるのでご用心。 |
★4の上。
著者の9冊目。
全19話からなる長編『便器』の第1話から9話までを収録。
保健室の女医『響』は人間便器を収集している異端者。
主人公の男子生徒『本山』は自分の嗜好と愛という名の理念の間で揺れ動く。
見た目は不良少女の『下田』。
見た目は真面目な図書委員の女生徒『藤沢』。
『薊の子ら』『星に願いを』と過去2度の長編で構成的に失敗していた著者が、初めて破綻なく物語を描き上げた作品。
『便器』というタイトルなのでスカ描写もある。食糞もあるし、2巻にはホモ描写もある。
変態的性行為とミステリを絡めた青春群像としての傑作である反面、作品の芸術性を著しく妨げるデカイ消しが醜悪そのものなのと、女医『響』の存在を上手く使いこなせなかったことだけが不満でもある。
天竺浪人はエロより物語を描く作家なので、エロだけが目当てならお薦めできません。
当然、スカおよびホモ許容な方へのお薦め。
物語としてのレベルは高いけど、その点充分に考慮してください。

