エヴァーグリーン
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逸脱しない程度の屈折感が物語を支配する。著者にしては極めてマイルドな8冊目。物語の構成は成功してますが、やっぱり狂気が足りません。 |
★3の中。
全9話で描かれた表題作『ever green』の丸ごと長編な著者の7冊目。
ちんまい系眼鏡少年の『尚雪』。
二人の姉の『若葉』と『萌子』。
尚雪の親友である『優鷹』。
登場人物4人の、それぞれのキモチがグルグルと交錯する青春の過ち系。
長編を描くと、やたら行き当たりばったりに登場人物が増殖したあげく、テーマを絞りきれなくなってしまうという著者のもつ最大の欠点が今回に限っては最後まで発動せずに、きっちりとひとつの物語として完結させられたことは評価したいです。
ただし、基本的にエロ漫画であるにもかかわらず、成年マーク無しでの発売となってしまったために、ふんだんにあるエロシーンも、著者の他作品集に比べたら相当に薄味になってしまいました。
登場人物たちのキモチは充分表現できてますが、著者の全作品中で一番レディコミに近いテイストなので女流作家的作風が苦手な方へはお薦めできません。
毎度お馴染みの『ぶっちぎれた狂気』はほとんど顔をひそめていて、著者としては極めてマイルドな作品に仕上がりました。著者の中に渦巻く凶器なワルノリ感が好みの方へもお薦めしにくい作品です。
著者としては極めて静かな作品ですが、青春の一頁的な作品が好きな方へならそこそこお薦めできる内容です。
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淡い感情、忘れない想い |
青春ってこんなものなのかもしれない。未熟で思い上がって愚かで、性欲は溢れんばかりで十代の若者の不器用さがいいんです。報われない想いがいいんです。好きって感情に素直でいいんです。
そんなメッセージを勝手に感じてしまいました。
痩せた長女もグラマラスな次女もどちらもいいですね。こんな家庭は漫画ならではの使い古された設定ではあるけど、これからも消えることのない設定ですね。この作品で米倉先生のファンになりました。

